今回は、家電量販店歴10年だった まさとパパが
参入するメーカーが増えている スポットクーラー についてお話します。
スポットクーラーのメリット
スポットクーラーは、メーカーによって、
スポットエアコン・移動式エアコン・ポータブルクーラー など、呼び方が違います。
ちゃんとした冷風が出る
水や氷を使って周りより ちょっと冷たい空気 を出すのではなくて、
エアコンと同じ仕組みでちゃんとした冷房運転をしてくれます。
家庭用のスポットクーラーは冷房能力が2.0kwから2.5kwぐらいで、
エアコンにすると6畳用~8畳用ぐらいの強さのものが多いです。
中には2.9kwで最大12畳まで対応と書いているものもあります。
すぐに使える
賃貸住宅で条件が合わないとか、2階や3階の部屋で工事ができないとか、
工事ができたとしても工事費用がかなりかかるとか、
引っ越しが決まっているので今から新しいエアコンは付けたくない
とかいう場合でも取り付け工事不要ですぐに使えます。
もちろん移動させてスポットでも使えます。
暑いガレージなどでの作業や、火を使うキッチンでの料理中や、
空調が届かない場所や、真夏のテントなどでも重宝します。
スポットクーラーのデメリット
排熱処理
スポットクーラーは、前からは冷たい風が出ますが後ろからは熱い空気が出ます。
ダクトを使って外まで熱い空気を出さないと部屋の温度が上がってしまいます。
取り付け工事不要とは言っても、やっぱり窓にパネルを取り付けたりする作業は必要です。
窓用パネルは、ほとんどのモデルに付属しています。
付属のパネルでは高さが足りないような窓の場合は、別売りのパネルも売っています。
最近は需要が高まっていますので、熱くなってしまう排熱ダクトのカバーや、
すべり出し窓用排熱シートも売ってたりします。
あと、排熱用のパネルを付けると窓のカギが使えませんので、
場所によっては防犯上、ウインドロックを付けた方がいいです。
排水処理
スポットクーラーは内部で出た水を蒸発させる
ノンドレン方式の物がほとんどですので、基本的には排水は不要です。
ただし、湿度が高い場所で連続で使ったり、除湿機能を使ったりすると、
蒸発が追いつかず、本体内部に水が溜まります。
水がいっぱいになると、運転が止まったり、送風のみの運転になってしまったりしますので、
水を捨てる必要があります。
でも基本的に排水タンクは取り外しできないものがほとんどですので、
本体下の排水キャップを開けて水を出します。
開けた瞬間に水が流れてきますので、受け皿になるものを用意するか、
お風呂場などで開けないといけません。
もしくは、連続排水をするためのホースの差し込み口を使います。
排水用のホースもだいたいは付属していますので、
除湿機能を使う時はコチラの方がいいでしょう。
ただし、バケツなどに排水する場合は、
いっぱいになっても止まってくれませんので、あふれないように注意が必要です。
音
スポットクーラーはエアコンの室内機と室外機が一体型になったようなものですので、
音がけっこうします。
冷たい空気をつくるためのコンプレッサーが動いていると
風の音以外に古い冷蔵庫のような音が常にします。
寝る時に使ったりすると、気になる方は気になるかも知れません。
冷風扇との違い
スポットクーラーと似たもので、冷風扇と呼ばれるものがあります。
メーカーによっては、こちらもスポットクーラーと呼んだりしますが、仕組みは全く違います。
冷風扇は、水で湿らせたフィルターに風を当てて、
その気化熱で周りより少し低い温度の風にするというものです。
タンクに水を入れますので、その水を冷やしておいたり、
凍らせた保冷剤を使ったり、氷を使ったりすれば、そこそこ周りより涼しい風が出ます。
中にはミスト機能があって、タンクの水をミストにして出してくれるものもあります。
でもこの仕組みには決定的な欠点があります。
水を蒸発させるので、湿度が上がってしまうんです。
湿度が上がると体感温度も上がってしまいます。
部屋を締め切らないで使うか、広い場所や屋外で使う以外は、
冷風扇と呼ばれる仕組みのものはオススメではありません。
窓用エアコンとの違い
スポットクーラーと窓用エアコンとの大きな違いは、動かせるか動かせないかです。
窓用エアコンは窓に直接取り付けますので、
熱い空気をそのまま外に出せて効率がいいです。
除湿機能を使った時や、
冷風を出す時に少しずつは出てしまうドレン水も外にそのまま排水できます。
ただ、スポットクーラーも窓用エアコンも、
通常のエアコンの室内機と室外機が一体型になったような物ですので、
振動があったり、音がうるさかったり、後ろから熱い風が出たりします。
窓の場所によっては近所迷惑になってしまうので、取り付けにくいかもしれません。
取り付けは窓にパネルをハメて乗せるだけでカンタンなんですが、
重さはだいたい20kg以上はありますので、1人で取り付けるのはちょっとしんどいです。
それと、使う時には窓が完全には閉まらなくなりますので、窓の場所によっては防犯上、
ウィンドロックなどを使って外から開けられないようにする必要があります。
おすすめスポットクーラー
ナカトミ MAC-20
ナカトミは業務用スポットクーラーでも有名です。
16℃~32℃の温度設定が可能。
冷風・除湿・送風の3つの機能があります。
ノンドレン方式で基本的には面倒な水捨ての必要がありません。
便利なリモコン付き。もちろん窓用パネルも付属しています。
風向きの調整は手動になります。
消費電力は最大770W、冷房能力は最大2.3kW、適応畳数は6畳~8畳。
値段の目安は40,000円前後です。
タンスのゲン スポットクーラー
楽天の週間ランキング1位を獲得しています。
基本的なところは1つ目と同じ。
窓パネルが4枚付属で対応できる窓の高さが増えました。
また、送風運転時の本体内部洗浄機能もあります。
消費電力は最大800W、冷房能力は最大2.3kW、適応畳数は7畳~10畳。
値段の目安は30,000円前後です。
適応畳数最大12畳で温風機能つきモデルもあります。
ハイセンスHPAC-22G
TVや冷蔵庫のイメージが強いハイセンスですが、実は日本国内向けにエアコンも出しています。
スポットクーラーも毎年出しています。
あると便利な防虫網付きダクトです。
窓パネルは4枚付属で、60cm~154cmまで対応します。
消費電力は最大720W、冷房能力は最大2.2kW、
適応畳数の記載はありませんが2022年モデルでは4.5畳~7畳となっていました。
値段の目安は40,000円前後です。
2023年モデルのHPAC-22F も値段が下がっていれば狙い目です。
アイリスオーヤマICA-0301G
限られたスペースでも使える、コンパクトなスポットクーラーです。
重さは12.5kgで、他のスポットクーラーより軽いです。
排気口を本体上部に配置。排気ダクトも付属しています。
ただし、窓用パネルはついていません。
排水はタンクをはずして水を捨てます。
ルーバーは自動でも動きます。
消費電力は最大190Wで、冷房能力・適応畳数の記載はありません。
部屋を冷やすというよりは、一部の場所を冷やすのに向いています。
値段の目安は27,000円前後です。
エアコンを使う時はサーキュレーターも併用すると快適に節電できますよ。
おまけ
今回は 工事不要 家庭向けスポットクーラー 4選 でした。
これからも、
知らないことで損をしないための守りの知識 を紹介していきます。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
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