今回は、家電量販店歴10年だった まさとパパが
エアコンの選び方 についてお話していきます。
エアコン選び3つの方法
適用畳数
畳数表記
家電量販店などのエアコンコーナーでは
鉄筋何畳・木造何畳という目安が書いてあります。
ただし、これはあくまで目安です。
メーカーさんの方でも畳数のめやす と表記して
何畳~何畳までと条件をつけて幅を持たせています。
そしてこの畳数表記自体も、実は50年以上前の住宅が基準になっていますので、
今の断熱性能が高い戸建てやマンションならオーバースペックになってしまうことがあります。
ただし、
新しい建物だからナンでもカンでも小さくすればいい
というわけではありません。
日当たりとか、料理をするとか、人数が多いとか、最上階に住んでいるとか、
住んでいる地域とか、条件によって変わってきます。
表記されている適応畳数は、あくまで目安ということで参考にしましょう。
強さ
適用畳数は、エアコンの強さで決まります。
エアコンの型番にはどのメーカーも、冷房の能力の数字が入っています。
6畳用なら2.2kWで22が、14畳用なら4.0kWで40が、という感じです。
この冷房能力の大きく書かれた数字に関してはメーカーやモデルごとの違いはありません。
ただし、能力の最小値と最大値を表わしている小さい数字に関しては
同じメーカーさんでもモデルごとに違います。
もちろん最大値が高い方が、
冷房なら早く部屋を冷やすことができますし、暖房なら早く部屋を暖めることができます。
また、最小値が低い方が、部屋を冷やした後や暖めた後の
室温をキープするだけの時の消費電力が少なくてすみます。(消費電力は省エネ性能にもよります)
コンセントの形状
エアコンの適用畳数を決める前にとても大切なことが1つあります。
それは、コンセントの形を確認しておくことです。
エアコンのコンセントの種類は一般的に4種類あります。
100Vと200V、15Aと20Aですね。
だいたいは12畳用までが100Vで、14畳用以上が200Vになっています。
ただしモデルによっては、
14畳用でも100Vのものや、10畳用や12畳用でも200Vのものがある場合があります。
コンセントの形が合わないとエアコンの取り付けができません。
電源を1回抜いて写真を撮っておくようにすれば安心ですね。
エアコンのコンセントは基本的には専用回路を使うことになっています。
他のコンセントとはブレーカーが別なんですね。
最近では専用回路を使っていないと、
エアコンの取り付け工事を断られることがほとんどだそうです。
10年以上前のエアコンだと専用回路を使っていないこともあるようですので、
その場合は新しく工事をして電源を引っ張ってきてもらう必要があります。
工事代金は長さにもよりますがだいたい15,000円~20,000円ぐらいでやってもらえます。
工事だけで依頼するより、エアコン購入と一緒にしてもらった方がお得なことが多いです。
また、100Vから200V、200Vから100Vへのブレーカー交換もできます。
これはブレーカー自体が対応しているかどうかにもよりますので、
依頼する場合はブレーカーの写真も撮っておいた方がいいですね。
適応畳数の選び方については、コチラの記事も後で見てくださいね。
メーカーごとの機能
エアコンはとにかく種類が多くて、どれを選んだらいいか迷ってしまいます。
そんな時は、メーカー独自の特徴のある機能で選ぶと良いでしょう。
最近色々なメーカーが出してきている換気機能。
これには給気と排気があります。
外部の空気から水分を取り込む加湿機能。
除湿運転で寒くなりにくい再熱除湿。
エアコン内部を清潔に保つ内部クリーン機能。
これには内部に熱を加えたり凍結させたりするものもあります。
人の動きや体温、脈でキモチまで測るセンサーで風を調節する機能。
部品が取り外しできて、奥のファンまで自分で掃除ができる機能。
スマホ連携などですね。
もちろんモデルによって付いている機能と付いていない機能はありますが、
欲しい機能があるメーカーかどうかで選びましょう。
メーカーごとの特徴については他の記事も参考にしてくださいね。
グレード
省エネ性能
当然、値段が高いモデルの方が省エネ性能は高いことが多いです。
省エネ性能については2023年から表記が変わります。
9月末までは今まで通りの5段階評価でもいいことになっていますが、
それ以降は1.0から5.0までの0.1きざみ評価になります。
ただ、基本は変わらずAPF(通年エネルギー消費効率) という数値に連動しています。
この数値が高いと省エネ性能が高いということになります。
省エネ性能で一番わかりやすいのは、年間電気代です。
日本冷凍空調工業会が定めた条件で
1年間使ったらこれぐらいの電気代になりますよ、という金額が表記されています。
もちろん使う条件によって実際の電気代は違ってきますので、
これもあくまで比べるための目安ということで見ておいてください。
フィルター自動掃除
ある程度グレードが高いモデルになってくると、フィルター自動掃除機能が付いてきます。
これは、今では半分以上のモデルでイヤでも付いてきます。
エアコンのフィルターは基本的に2週間に1回程度の掃除が必要です。
フィルター掃除をしないと、ホコリなどで目詰まりしてエアコンの性能が落ちて
電気代も余計にかかるようになってしまいます。
でも、
年に1回ぐらいやったら掃除するけど、2週間に1回もできない
という方が多いので、フィルター自動掃除機能は重宝されているんですね。
ただ、ある調査ではエアコンの掃除を全くしないという方が11%もいたそうです。
フィルター自動掃除機能があるから、
掃除は全くしなくてもいいんじゃないん?
と思っている方がいるそうですが、これは間違いです。
初めて自動掃除機能が付いた頃には
「10年お手入れ不要」というキャッチコピーもあったそうですが、
今は年に1回程度のお手入れが推奨されています。
それと、フィルター自動掃除機能がついていると、
エアコンクリーニングの業者さんに依頼する時に
6,000円~10,000円ぐらい料金が高くなってしまいます。
人によってはありがたい機能だったり、全く不要だったりする
フィルター自動掃除機能はグレードを選ぶ時の重要ポイントですね。
あとは、他の欲しい機能がついているかどうかでグレードを選びましょう。
おすすめエアコン3選
今回は具体的な型番ではなくて、
目的別にこれぐらいのモデルというのを3つお話をします。
スタンダードモデル・ベーシックモデル
要はグレードが一番低いモデルですね。
もちろん値段が一番安いです。
その代わりフィルター自動掃除などの機能もついていませんし、
省エネ性能も一番良くないです。
ただ、省エネ性能が違うとは言っても、
年間消費電力の差は6畳用の場合は123kWh程度です。
使用条件によって変わりますが、電気代にしても年間3,813円しか変わりません。
(1kWhあたりの電気代を31円として計算しています)
これでエアコン本体の値段が10万円以上違うとなると、
上位モデルがいくら省エネ性能が高くても電気代で元をとることはできません。
2週間に1回ぐらいの掃除はできるから、
とにかくコスパよくエアコンを買いたい
部屋も小さめで、エアコンをつけている時間も短め
という場合におすすめです。
フィルター自動掃除機能がついた下位モデル
年間消費電力はスタンダードモデルと変わらなかったりしますが、
他にも機能が追加されてきます。
正直2週間に1回とかの掃除は無理、でも本体代は安くすませたい、
という場合におすすめです。
とにかく省エネ性能が高いモデル
先ほど6畳用では電気代の元が取れないというお話をしましたが、
部屋が大きくなってくると話は変わります。
14畳用の下位モデルと上位モデルの年間消費電力の差は447kWhあります。
使用環境にもよりますが、電気代にすると年間13,857円の差です。
(1kWhあたりの電気代を31円として計算しています)
2021年の内閣府による消費動向調査では、エアコンの使用年数は平均で13.2年だそうです。
仮に10年でエアコンを買い換えるとしたら、
本体の差額が138,570円未満なら電気代で十分元がとれそうですね。
そして、買う時期によっては実際にそれより安いこともあります。
リビングなど長時間エアコンをつけたままにする場所におすすめです。
ただし、エアコンの買い時は年に2回ですので、買う時期についてはよく注意しましょう。
おまけ
今回は 3つでわかるエアコンの選び方 でした。
これからも、
知らないことで損をしないための守りの知識 を紹介していきます。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
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