今回は、家電量販店歴10年だった まさとパパが
快適に節電できるサーキュレーターについてお話します。
扇風機との違い
扇風機は夏だけ使う方がほとんどだと思いますが、
サーキュレーターは年中使えるすぐれものです。
違いは使う目的です。
扇風機は、風を直接人の体に当てて涼しくするのが目的ですので、
やわらかくて優しく広がる風を広い範囲に送ります。
サーキュレーターは、部屋の空気を循環させるのが目的ですので、
直進性の高い強い風を送ります。
同じ電力を使うなら、扇風機よりサーキュレーターの方が
より遠くまで風を送ることができるんですね。
サーキュレーターを効率的に使うことで、エアコンの電気代を下げることができます。
例えば真夏に家に帰ってきてすぐは部屋に熱気がこもっていますので、
そのままエアコンをつけてもなかなか部屋の温度は下がりません。
サーキュレーターを使って熱気を早く出してしまえば、冷房効率も上がります。
エアコンの運転中も、部屋の空気を循環させて温度にムラがなくなれば、
夏なら設定温度を2℃上げても快適に過ごせると言われています。
環境省によると、夏の冷房時の設定温度を1℃高くすると約13%、
冬の暖房時の設定温度を1℃低くすると約10%の消費電力の削減になるそうです。
夏のエアコンの電気代が1時間に20円ぐらいだとすると、
設定温度を2℃上げることで1時間に約5円の節約効果があります。
(20円 × 13% × 2℃ = 5.2円)
最近の夏のエアコン利用時間は1日10時間を超える地域が多いので、
仮に毎日10時間使うとしたら1ヶ月で1,500円以上。
(5.2円×10時間×30日=1,560円)
4ヶ月使ったら6,000円以上の節約になります。
部屋が快適になる上に、エアコンの電気代が下がるなら最高ですね。
サーキュレーター自体の電気代については扇風機とはほぼ同じです。
家庭用のものだと最強に回しても1時間に1円前後です。
(1kWhあたり31円、35Wなら1.09円)
DCモーターを使っているものなら、もっと安くて1時間あたり0.5円台のものもあります。
(1kWhあたり31円、18Wなら0.56円)
DCモーターを使っている扇風機やサーキュレーターは、本体代は高くなりますが、
電気代が安くなって、音が静かになって、細かい風量調節もできます。
サーキュレーターの使い方
エアコンの反対側の足元からエアコンに向ける使い方
これは、夏の冷房でも冬の暖房でも有効な方法です。
サーキュレーターをエアコンから見て反対側の角に置いて、
エアコンに向けて風を送ります。
この方法では、夏でも冬でも足元に溜まる冷たい空気を上に上げながら、
エアコンから出る風を広範囲に広げて部屋の温度を均一化します。
ポイントとしては、あまり角に寄せ過ぎると周りの冷たい空気を吸い込みませんので
部屋の角から少し離すのがオススメです。
広い部屋の場合はあまり角や端にこだわる必要はありませんので、
エアコンからなるべく離れた場所の足元が冷える床にサーキュレーターを置いて
エアコンの方向に向けて天井まで届く程度の風を送りましょう。
床から真上に向ける使い方
これは、冬に暖房を使っている時でも、
春や秋の暖房をつけるほどでもないけどちょっと肌寒い時でも有効です。
実は部屋の空気は意外と動いていなくて、
ほうっておくとどうしても上に暖かい空気が、下に冷たい空気が溜まります。
その上下の温度差は7℃以上になることもあるそうです。
この方法では、部屋の中央付近の床にサーキュレーターを置いて、
真上に向けて天井まで届く程度の風を送ります。
これで足元に溜まった冷たい空気と、天井付近の暖かい空気を混ぜて
部屋の温度を均一にしていくことができます。
また、この方法を使うと、部屋のつくりにもよりますが、
隣の部屋まで暖かい空気を流すこともできます。
別の部屋に空気を送る使い方
これは、夏の冷房の冷気を部屋中に回したり、他の部屋などに送る時に使います。
この方法では、冷気を送りたい場所に向けて床から水平に風を送ります。
強さは距離に合わせて調節しましょう。
エアコンに背を向けるように置くと効率がいいです。
外に空気を出す使い方、または外の空気を中に入れる使い方
これは、はじめの方にもお話した、真夏で部屋に熱気がこもっている場合や
ニンニク料理などを食べた次の日に臭いが残っているような時に使います。
この方法では、窓を全開にして、部屋の中央付近から外に向けて全力の風を送ります。
ポイントは、あまりサーキュレーターを窓に近づけ過ぎないことです。
できるだけ部屋中の空気を送り出したいので、
入ってくる空気と出ていく空気が上手く入れ替われそうな場所を探すようにしましょう。
熱気を出したい場合は、エアコンをつけながら数分だけこの使い方をすれば効果的です。
外の涼しい空気を部屋に入れたい場合は、窓際や窓の外にサーキュレーターを置いて
外から中に向けて適度な強さで風を送ります。
洗濯物などを乾かす使い方
部屋干しをしていると、季節によってはなかなか洗濯物が乾かないことがありますよね。
空気の流れがないと、湿気が留まってしまって、洗濯物が乾きにくいです。
この方法では、洗濯物の下の方を狙って全体的に風を当てます。
首振り機能があればここで使いましょう。
サーキュレーターの中には、風の強さを自動で変えながら首振りする
衣類乾燥モードがあるものもあります。
その他の使い方
他にも、空気清浄機 や 加湿器 や 除湿機と併用する場合は、
部屋全体の空気の流れを上手く活かせるような場所を考えて使うようにしましょう。
サーキュレーターの使い方については、
下の動画でも実演映像を交えてお話していますので、良かったらそちらも見てくださいね。
おすすめサーキュレーター
アイリスオーヤマサーキュレーターアイ DC silent
静音設計で省エネ性能にすぐれたDCモーターを搭載。
工具不要で背面ガードまで分解できてお手入れが簡単にできます。
背面ガードまで外せると、ホコリがたまっても掃除がしやすいのでおすすめです。
対応畳数の目安は22畳、
風量調節は6段階、左右80°と上下65°の自動首振りができます。
消灯モードと消音モードを搭載、タイマー機能やリモコンも付いています。
ネット参考価格は9,000円前後でした。
色違いのAmazon限定モデルもおすすめです。
山善洗える充電式サーキュレーター
充電式のコードレスタイプなので、
部屋の中でも屋外でも場所を選ばず使うことができます。
DCモーターで静音・省エネ、
工具不要で各パーツを簡単に取り外せて、丸洗いも可能です。
対応畳数の目安は24畳、
風量調節は10段階、上下約125°左右約75°の自動首振りができます。
衣類乾燥モードも搭載、オンオフタイマー機能やリモコンも付いています。
ネット参考価格は15,000円前後でした。
SwitchBotスマートサーキュレーター
アプリや音声操作を含めた4つの方法で操作ができます。
SwitchBotのハブ2と連携することで、
部屋の温度や湿度に合わせてサーキュレーターを自動で操作することができたり、
他のSwitchBot製品と組み合わせて自動で動かすこともできます。
バッテリー内蔵で最大50時間の連続使用が可能。
ブラシレスDCモーター採用で静音・省エネ。
前ガードを外して掃除ができます。
対応畳数の目安は30畳、アプリで1~100%まで風量を細かく調節可能、
上下左右90°の自動首振りができます。
最大9時間のタイマーや、アプリからのスケジュール機能も使えます。
ネット参考価格は12,000円前後でした。
バッテリーが非搭載のスマートサーキュレーター Liteもあります。
おまけ
今回は 扇風機とは違う サーキュレーターで節電する方法 でした。
これからも、
知らないことで損をしないための守りの知識 を紹介していきます。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
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