今回は、家電量販店歴10年だった まさとパパが
電気ストーブ についてお話します。
暖房器具の種類と特徴
暖房器具は、夏の扇風機などに比べて種類が多すぎて選ぶのに困りますよね。
暖房器具の特徴を把握していないと、
せっかく買ったのに快適に過ごせなかったり、
電気代ばかりが無駄にかかってしまうことにもなりかねません。
まずは、暖房器具の種類とそれぞれの特徴を把握しておきましょう。
エアコン
最初に言ってしまいますが、部屋を暖めるのに一番効率がいいのはエアコンです。
スイッチを入れてから部屋が暖まるまで時間がかかるのと
動かしはじめの電気代が高いのが弱点ですが、
一度部屋を暖めてしまえば冷房と変わらない電気代になります。
適用畳数やグレードにもよりますが、
だいたい1時間あたり平均15円~30円ぐらいの電気代で部屋を快適にしてくれます。
空気が乾燥しやすいうという弱点もありますので、加湿器と併用するのがおすすめです。
石油ストーブ・石油ファンヒーター
石油ストーブや石油ファンヒーターは、空気が乾燥しにくい暖房器具です。
灯油を燃焼させるときに水蒸気が発生しますので、加湿効果があります。
ストーブの上にヤカンを乗せたりするのも昔からある加湿方法ですね。
暖まるまで少し時間はかかりますが、
それでもエアコンよりは早く部屋を暖めることができます。
ただ、石油ストーブや石油ファンヒーターは、
灯油を買いに行ったり、保管したり、給油したりするのがメンドウなんですよね。
最近は製品によってはマシになってきたんですが灯油の臭いが苦手な方もいます。
それと燃料を燃やしていますので、1時間に1回程度の換気が推奨されています。
換気が不十分だと一酸化炭素中毒などのリスクがあります。
あと火を使う暖房器具は、
どうしても火事の危険がありますので十分に気を付ける必要があります。
ガスストーブ・ガスファンヒーター
ガスストーブやガスファンヒーターも
ガスを燃焼させるときに水蒸気が発生しますので、乾燥しにくい暖房器具です。
石油ストーブや石油ファンヒーターより速暖性が高くて、
スイッチを入れて約5秒で素早く部屋を暖め始めます。
ただし、部屋にガス栓やガスコンセントが無いと使えませんし、
ガスコードはつまずいたり、掃除する時にジャマだったりします。
それと、やっぱりガスを燃焼させますので、1時間に1回程度の換気が推奨されています。
セラミックファンヒーター
セラミックファンヒーターは、まさとパパの一押し暖房器具です。
電源を入れて、2秒~5秒ぐらいで温風が出る速暖性。
熱源を電気で発熱させてファンで送り出すだけで安全。
コンセントさえあればどこでも使えて便利。
もちろん換気の必要はありません。
そして、値段が手ごろで安いです。
弱点は電気代が高いところです。
同じ消費電力ならエアコンの方が広い範囲を暖められますし、
石油やガスのファンヒーターのように部屋全体を暖めるほどのパワーはありません。
その代わり、小型で持ち運びがしやすいモデルが多いので、
脱衣所やキッチンやトイレなどをすぐに暖めるような使い方に向いています。
オイルヒーター・オイルレスヒーター
部屋全体を暖める暖房器具としては、
オイルヒーター・オイルレスヒーターを使う方も増えています。
オイルヒーターにはファンなどの駆動する部分が無いので、
静かで、風が無くて、ホコリも舞わず、空気も乾燥しません。
中に入っているオイルを加熱して暖めるだけですので、燃料の補充はいりませんし、
オイルを燃やすわけではありませんから換気も必要ありません。
最大の特徴は安全性です。
表面温度は60℃~高くても80℃ぐらいまでですので、
長く触り続けない限りはやけどもしにくく、
小さいお子さんやペットがいるご家庭でも安心して使えます。
陽だまりのような暖かさと言われる輻射熱を
床・壁・天井など全方向に放出してゆっくり暖めますので、
電源を切ったあともしばらく暖かいです。
あと、ホコリが溜まらない程度に表面を掃除するだけでいいので
メンテナンスがほとんど必要ありません。
オイルヒーターの弱点は暖まるまで時間がかかることと、電気代が高いことです。
断熱性能が低い建物はほとんど暖められません。
電源を入れて数秒や数分どころか2~30分経たないと暖かくなってきませんし、
その間は電気をフルパワーで使っていますから特に最初は電気代が高いです。
タイマー機能を上手く活用したり、
暖かくなるまではセラミックファンヒーターを併用するなどの工夫が必要です。
電気ストーブの種類と特徴
実はここまでお話してきた暖房器具と電気ストーブには決定的な違いがあります。
それは、部屋全体を暖めることを目的としているかどうかです。
電気ストーブは、熱で部屋を暖めるというより、
発生する遠赤外線を体に直接当てて部分的に体温を上げるのに適しています。
イメージとしては風で体温を下げる夏の扇風機に近いです。
消費電力は1時間に400W~1200Wぐらいを使う物が多いです。
電気代にすると、1時間に12.4円~37.2円ぐらいの幅でかかります。
部屋の温度がほとんど上がらないので
つけっぱなしにすることを考えると電気代は高いです。
また、消費電力は同じでも、ヒーターの種類によって温まり方がぜんぜん違います。
基本的には値段が高い物ほど遠赤外線の量が多くなって、体の芯まで温まります。
電気ストーブは、ヒーターの種類次第にはなりますが速暖性に優れていますので、
すぐに手元や足元を温めたり、
エアコンなどと併用して補助的に使うのがおすすめの使い方です。
ただし、紙や布が燃えるぐらいの熱が出ていますので、
やけどや火事の危険はどうしても高くなってしまいます。
特に小さいお子さんや高齢の方がいるご家庭では注意が必要です。
布団やカーテンや部屋干しの洗濯物などを近づけ過ぎないようにしましょう。
石英管ヒーター
ガラス管の中が赤くなる基本的な構造です。
値段の安いトースターにもよく使われているように、とにかく値段が安いことが特徴です。
ただし、近づいた時に体の表面を焼くような熱さがあるだけで、
数十㎝離れるともうほとんど熱を感じられません。
これは、遠赤外線の量が電気ストーブの中で一番少ないからです。
石英管ヒーターは、電気代は他の電気ストーブと同じようにかかるのに
体の表面しか温まりませんので、今から買うのはおすすめしません。
ハロゲンヒーター
丸いパラボラアンテナのような形の物と、
普通の電気ストーブの形をした物があります。
特徴は、石英管ヒーターよりも速暖性があることです。
2秒で温かくなるという製品がよくあります。
遠赤外線も石英管ヒーターよりは出ていますので、
体の表面のもう少し中までは温まります。
ただし、電球のハロゲンランプと同じ構造で、電力の大半を光ることに使っていますので
消費電力が高い割にはあまり広範囲には温められません。
短い時間だけ使うから、とにかく安いストーブが欲しい。
という場合にのみ、石英管ヒーターよりはマシという程度でおすすめです。
カーボンヒーター
熱源に炭素(carbon)を使っています。
今の電気ストーブは、このカーボンヒーターが主流で発売されている数が一番多いです。
特徴は、数秒で温まる速暖性と、ハロゲンヒーターの約2倍の遠赤外線の量です。
かなり体の芯まで温かくなります。
ハロゲンヒーターの半分程度の電力で
同じぐらいの温かさを感じられることになりますので、電気代の節約にもつながります。
グラファイトヒーター
カーボンの中でも特に黒鉛(グラファイト)を使っています。
特徴は、カーボンヒーターより更に早くなった速暖性で、なんと0.2秒で温かくなります。
カーボンヒーターの仲間ですのでもちろん遠赤外線の量も豊富です。
とにかくすぐに手や足を芯まで温かくしたい場合におすすめです。
シーズヒーター
発熱体を金属パイプで覆っています。
特徴は、電気ストーブの中で遠赤外線が一番多いことです。
たたみ1畳分(1.8m)以上先にまで温かさが伝わるものもあります。
ただし、シーズヒータは温かくなるまでに1分~2分ぐらいかかります。
そのため、カーボンヒーターの速暖性と
シーズヒーターの遠赤外線効果を兼ね備えたハイブリッドタイプや、
温風が出るタイプのハイブリッドもあります。
値段は高い買い物にはなりますが、体の芯までポカポカになれます。
暖房器具で部屋を暖めるなら、
サーキュレーターも併用して快適に過ごしてくださいね。
おまけ
今回は どれがいいの?暖房器具 電気ストーブ編 でした。
これからも、
知らないことで損をしないための守りの知識 を紹介していきます。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
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